「クラック」とは、建築界において「ひび割れ」を指す言葉です。
年季の入った建物に近づいた時、誰しも大小のひび割れを見た事があると思います。
このひび割れにもいくつか種類があり、その後の外壁塗装メンテナンスまで放置しておいていいひび割れもあれば、すぐに業者に連絡した方がいいひび割れもあります。
ひとまず、こうしたクラックの見分け方について、説明します。
クラック(ひび割れ)の種類
「乾燥クラック」
この乾燥クラックは危険度が低いひび割れです。
モルタル外壁に施された塗料部分のひび割れであり、文字通り、その塗料部分が乾燥して、水分が抜けていく事で発生します。
新築から3~5年ほどで発生しますが、幅が細く、サイズが小さい限りは、別段補修は必要ありません。
しかし、どんどん目に見えてひびの幅が広がってきたり、そこからカビ・藻が発生し始めたりしたならば、気づいた時点で塗装業者にご連絡ください。
「ヘアクラック」
髪の毛のように細い、枝分かれした何筋ものひびが発生したものは「ヘアクラック」と呼ばれます。
外壁が水を含んで膨張→乾燥して収縮を繰り返し、こうしたひびが発生します。
このヘアクラックは、小さいうちは緊急性が低いものの、外壁そのものの経年劣化で生じているケースもあります。
特に、真横に伸びたクラックは地震・地盤沈下による地質の変化が原因である事もあるので、こちらも早めに業者に連絡してください。
「構造クラック」
ひびの幅が0.3mm以上ある構造クラックは、塗装部分ではなく、建築物が問題であるクラックの可能性があります。
垂直に伸びたクラックなら危険性は低いものの、斜めやクロスしているクラックは耐震補強が必要なケースもあります。
そうでなくても、幅が広がったクラックはひびの深さも相応に深い事がほとんどです。
すぐに業者に点検をしてもらいましょう。
ひびが入りやすい場所はココ!
突発的な台風や地震によるクラックを除いて、日常的な振動や衝撃により、ひびが入りやすい箇所があります。
それが窓周り、ドア周りといった「動かす」建具の周辺です。
普段、内側からは見えづらくても、外に回って見てみると、窓枠の角、サッシ装着の隅から、ひび割れが生じている事があります。
また、見落としがちなのが建材の合間を埋めるコーキングのひび割れです。
継ぎ目を埋めるゴム状のコーキングは、千切れてしまうと雨水が内に入り込む原因にもなります。
建材に影響が出る前に、古くひびが入ったコーキングを見つけたら、建築業者に点検を依頼してみましょう。
また、こうしたひび割れを予防するには、外壁塗装の奥崎塗装へメンテナンスをご相談ください。