タスペーサーは屋根を塗装した後に屋根材の重なりを塗料によってふさがないようにする、縁切り用の部材です。
重なりを塗料で塞いでしまうと中に入った水が抜けず毛細管現象で雨漏りの原因となります。またタスペーサーは入れる場所が決まっており縦目地から左右15〜20センチの所に入れます。
この現場では縦目地の真下に入っていた為、水がうまく抜けなかったのか目地周りが脆く割れてしまっていました。
古いタスペーサーを全て撤去します。カラーベストを止める釘の位置まで近いのでシールで補修します。
水が抜けるように再度新しいタスペーサーを入れ直します。縁切りにタスペーサーを使うか塗装屋さんでも意見が分かれますが、自分は使う派です。
メーカーでは4ミリ隙間があれば入れなくても良いとなっております。
2ミリ空いていれば目視では結構な隙間なのですが、雨の降った次の日に少し持ち上げると、中からは水が出てきます。
タスペーサーを入れて中塗り、上塗りで落ちてくるようならその部分のタスペーサーは取りますが、中の水が抜けやすいように私個人的には入れた方がいいと思っています。