「鉄部塗装」とは、外壁塗装をする際の屋根や壁といった箇所の他にも、門扉や雨戸、手すり等の金属部分に施される塗装を指します。
住宅においては「鉄で出来ている部材」すべてを指し、「磁石がくっつく部位」は全て鉄部です。
鉄部塗装で重要なのは、金属の腐食である「錆」を発生させない事です。
錆はその部分だけを腐食するだけでも見た目や安全性を損なう問題がありますが、更に雨水を伝った「錆汁」が他の部位まで腐食を拡大させてしまう恐れもあるのです。
そのため、鉄部塗装には錆止め塗料を必ず下塗りに使用し、その耐用年数をきちんと把握して、定期的な塗り替えを行う事が必要です。
放置しては×!錆発生に関連する様々な問題点
「錆」は金属の腐食である、という認識は誰しもあると思われます。
反面、誰しも知っているだけに「たかが錆でしょ?」と思ってしまいがちです。
錆を放置する事で起きる大きなリスクは、主に3点あります。
1つ目は「強度の低下」です。
朽ちた木材の中身がスカスカになり、簡単に折れるようになってしまうように、錆もまた、金属の強度を格段に落とします。
特に、金属同士の接地面や接合面が錆びてしまうと、そこにかかる力を支えきれずに、簡単に外れたり折れたりするようになってしまいます。
2つ目は「使用上の不快感」です。
錆びた鉄棒を握ってしまうと、手に錆び臭さがついてしまいます。
同様に、階段やベランダの手すりに錆が生じていると、人間の心理上「臭いや汚れがつくから触りたくない」となってしまい、安全性が損なわれて大変危険です。
見た目が損なわれているだけでなく、錆びた扉がギイギイと不快な音を立てたり、扉自体の開閉が錆によって阻害されたりする事もあります。
3つ目は「錆汁による錆・汚れの伝染」です。
「錆汁」とは錆びた部分に雨水が吹きかける事で生じる、「錆=酸化鉄を含んだ雨水」を指します。
この錆汁が伝って落ち、あるいは風によって別の鉄部位に触れてしまうと、新たについた部分から更に錆が広がっていきます。
こうした錆汁は茶汚れとしても付着してしまい、個人で落とそうと思っても中々落ちません。
鉄部塗装の塗り替え目安は5年スパン!
基本的に外部塗装の塗り替えスパンは8~10年と言われていますが、鉄部に限ればより短く、5年単位でどこか異常が起きていないかを確認しましょう。
鉄部塗装に使われているのは主にアクリル塗料であり、5年ほどで効果が弱まってきます。
鉄部塗装に関してのご相談は、奥崎塗装を是非ご利用ください。