「木部塗装」とは、外壁の中でも木材を使用されている部分を指します。
具体的には板張りの壁、ウッドデッキ、玄関ドアといった大きな部位から、窓枠や木製サイディングボードまで、木部は普段意識しないような細かな所でも使用されています。
木目の模様といった自然のデザイン性が活かされ、目立たない所では軽量性や木材の質そのものから建材として選ばれています。
デザイン性と軽量性がある反面、モルタルやサイディングといった塗装と比較すると、その耐久性の寿命は「半分程度」とされています。
木部塗装のメリットと耐用年数について理解して、寿命に対して適切な塗り替え時期を導き出していきましょう。
木部塗装において、塗料には「浸透タイプ」と「造膜タイプ」の2種類があります。
木部塗装、浸透タイプの耐用年数
浸透タイプは、木材の内部まで塗料が浸透します。
塗料によって作られる塗膜はごく薄くなり、防カビ性能に優れ、塗料が剥がれたり膨張したりする事は防げます。
木目を生かしたい場合には、こちらの浸透タイプがよく使われています。
塗装の目安は3年に1度ほどで、塗膜が薄い、あるいは作られない分、造膜タイプの塗料に比べて耐久性は劣ります。
木部塗装、造膜タイプの耐用年数
造膜タイプは木目を消してしまいますが、木の表面に塗膜をかぶせて作るので、浸透タイプと比べて耐久性が高くなります。
合成樹脂で作られる塗膜は撥水性にも優れ、ツルツルとした艶を出したい場合にはこちらの塗料が向いています。
反面、その塗料の種類によって耐用年数は大きく異なります。
2年ほどで塗り替えた方が良い塗料もあれば、5年ほどの長期目安で塗り替えればいい塗料もあります。
また、期間はあくまで目安であり、実際には以下のような木部の状態を見て、塗り替えを判断する必要があります。
この状態になったら塗り替えを!木部塗装塗り替えの目安
「木部を触ると指に白い粉がつく」
「チョーキング」と呼ばれる状態です。
塗膜が紫外線や水といった原因で劣化・分解され、白い粉状になって木部上についています。
保護膜である塗膜が分解されているので、汚れやコケ・カビ等に弱くなっています。
塗装色の退色、変色も、自然環境上の風化により塗膜が劣化する事で起こります。
「木部塗装の剥離」
木材に対して、塗料の付着力がなくなる事で剥離が起こります。
下地処理が不十分だった場合にも起きてしまうので、きちんと前の塗料を落としての塗布が必要となります。
木部塗装の異常を放置してしまうと木材の腐食を招きます。
塗装しておけばその後何年も保てた建材を交換しなければならなくなります。
そうなる前に、奥崎塗装にご相談ください。